レンズテスト

小春日和の休日にヒマに任せてちょいと実験。


回折現象について

レンズは開放絞りから絞り込んで行くと解像度が上がるとされています。しかしながらある程度以上に絞り込むと逆に画像がぼける様になります。これはフィルム画面(デジタルであれば撮像素子)のサイズが小さくなるほど小さな絞り値で影響が出る様になるとされています。

残念ながら分かりやすい説明が出来るほど詳しくありませんのでその辺りを知りたい方は検索してみることをお勧めします。

実験

使用機材
*ist D, DA40mm F2.8 limited, 三脚。
撮影対象
自宅(アパート)の壁。
条件
晴天時の日陰・11時頃。
露出
絞り優先AE。
フォーカシング
AF。但し一枚撮影するごとに近距離または遠距離に焦点を大きくずらしてからAFにて合焦。
撮影
2秒セルフタイマ(ミラーアップ)使用。F2.8/ F4.0/ F5.6/ F8.0/ F11/ F16/ F22の絞りで4枚ずつRAWにて撮影。
現像
Photoshop CSにてデフォルト値で現像。
検証
等倍表示で中央部をトリミングし、肉眼にて各絞り値毎に最も解像している画像を選択。その後各絞りの画像同士を比較。(画像を比較する時にはファイル名称から絞り値が分からない様にして総当たりで2枚ずつ比較、解像度でトータルでの順位付けをしてみました。)

結論

開放F2.8よりも絞り込んで行くと解像度は上がります。F4.0からF11までは私には区別が付けられないくらいです。F16以上に絞り込むと目に見えて解像度が落ちて行きます。実際に使った画像を以下に示しますのでご覧下さい。

F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11 F16 F22

但し素人が片手間に作業した結果に過ぎません。疑問をお持ちの方はご自身で検証されることをお勧めします。

蛇足

そう言えばシグマが発表した最新のAPS-Cサイズ素子のデジタル一眼対応30mm F1.4 EX DC HSMレンズ。最小絞りがF16と言うのはこの点を考慮してのものなのでしょうか。シグマのレンズはこれまで一部のマクロを除いて悉く最小絞り値はF22だったのです。


2005-03-14更新

2005-03-13作成

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